お知らせ

2013-02-07 15:45:00

新たなる麦酒へ

仕込みの朝です──

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芳井町の勝浦さんが丹誠込めた「キューイ」での挑戦です。
勝浦さんのキューイの株は見事なまでに太く年輪を刻んでいます。
私は今までにこれほどに耐えた株を見たことがありません。
山のてっぺんに見事に拓かれた畑で育ったキューイです。
さらに勝浦さんは収穫したキューイを密封された容器に林檎とともに寝かせて、
「酸抜け」という果実の甘味を引き出すひと手間をかけてお持ち下さいました。

稚姫の里の安井さんの計らいで仕込みをすることが出来ました。

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しかし、ここからが至難の始まりでした。
いつもの搾りが役に立ちません。
果肉と果汁が別れないのです。
一度はあきらめかけました。
もう一度気持ちを励ましー越し網を替えながら指先でほぐしてゆきます。
皮むきからかんがえるなら7時間に及ぶ工程にて僅かな量ながら搾り取ることが出来ました。

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モルトと合わせて炊き込むと不思議な香りが立ちこめます───
酸味と青い香りとまるで檜か杉を思わせる香りです。
そして緑色が綺麗です。

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仕込みを終えた途端に出来上がりが未だかつてないものを想わせます。
かすかな檸檬のような酸味は想像できるものの以下はまったく未知です。
きっと面白くなります!
御期待下さい。

勝浦さん・安井さん
ありがとう御座います!

感謝